« 浅草見番寄席 追加発売します | トップページ | amazonへの質問 »

2006年11月19日 (日)

六代目 神田伯龍逝去

六代目・神田伯龍が亡くなった。80歳。昼間、車を運転しながら伯龍のCD「小猿七之助」を聞いていたので驚く、そして残念に思う。 水曜日、柳家三三さんと文化放送の番組で会って、伯龍師の講釈およびその芸談が「記録・資料として重要」 であることを話していたばかりだった。なにしろ子供からの講釈師で五代目・伯龍の藝を見てきた人である。(五代目の藝は、 立川談志師匠ですらライブでは見ておらず、レコードで傾倒したと言っている) CDに納められている「小猿」でも、伯龍師のそれは、 ストーリー全体を把握した上で、「因果噺」という観点から演じているので、談志・談春の「小猿」とちょっと違う。たとえば、 永代橋のくだりで、いかさま博打を仕掛けたのが七蔵と知った七之助のリアクションが談志版とは違う。そのまえに七蔵のくだりがあるから、 これはサプライズではなく、因果=天の網を示すエピソードになる。「通し」が出来た人ならではの面白さ。 現代の講談にはこうした続き物としての面白さがもうほとんど無い。ただし話芸としての緊密さは当代の、たとえば談春のほうが巧い。 だから資料的価値がある人だと(失礼ながら)思っていた。「小猿」の全体像を含めて、世話講釈の録音がどれだけ残されているであろうか。 宮岡事務所にある程度有るかと思われるが、たいへんに貴重なテキストになるので世に出してほしい。 わたしは残念ながらライブの藝を拝見したことがない。今年の五月、国立劇場「謎帯一寸徳兵衛」を観に行ったら、伯龍師がいて、 遠目にそれを見たのが最初で最後であった。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20061118k0000e060064000c.html

 

|

« 浅草見番寄席 追加発売します | トップページ | amazonへの質問 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 六代目 神田伯龍逝去:

« 浅草見番寄席 追加発売します | トップページ | amazonへの質問 »